「薬品回収って何か影響があるの?
問題がある商品が回収されるだけでしょ!
問題ないよね。」と
思われる方が多いと思います。
そこで今回、薬品回収の影響と問題点について取り上げてみました。影響の大きさは5つの項目に分けられるかな?と思います。 (私の個人的な意見です。)
1. 対象薬品の範囲
通常1社であることが多く、今回のヘパリンのようなケース(3社)は稀です。
参考までに3社とはテルモ・大塚製薬・扶桑薬品です。当然、対象の会社が多いほど影響が大きくなります。
また、対象になるロットが1部である場合は、影響が少なくてすみます。
2. 対象薬品のシェア
回収される薬品が全体のシェアが大きければ大きいほど混乱が大きくなります。
今回は、3社と多くシェアが大きい所ばかりだったので、大変なことになったのです。
またシリンジ入り(すぐ注射できるように注射筒に入っているタイプ)のものが対象になったので、現場の業務に大きな負担をかけることになりました。
3. 回収される薬品の使用頻度と重要性
回収される薬品の使用頻度が少なければ、それほど大きな問題にならない場合が多くなります。(当然、使用頻度が低くてもどうしても必要という薬品の場合は、そうも言ってられませんが・・・)
また、対象の薬品が「どの程度必要な薬品なのか?」ということです。
「なければないで、何とかなる」という薬品ならば、大きな問題にはなりません。
4. 代替薬品の有無
「代わりの薬品があるのか?どうか?」という点も重要です。
どんなに対象薬品が多くてシェアが高くても、代わりの薬があればその影響を最小限に抑えることができます。ただし、ここには“費用”と“効果”“副作用”の問題が微妙に絡んできます。時には“適応症の壁”に悩まされる事もあります。
5. 各病院・医院での薬品実績・力の強さ
こんな事を書くと怒られるかもしれませんが、薬品を確保する力は病院・医院間でかなり差があります。トラブル時に大きい病院では製薬メーカーや問屋に圧力をかけて量を確保するというのは常套手段です。
代わりになる薬品の使用実績も問題になります。今回のヘパリンように、対象薬品が多くシェアも高い、必要も高い、代替品の流通量は少なく、品薄で購入できない。
こんな時は、代わりになる薬品をある程度使用していた病院が強みを発揮します。
経営的には1薬品に絞る方がよいと考えられいます。(納入価や期限切れなどの関係)
最近では、薬品回収があると問屋側でロックをかける様になっています。というのは情報を早く仕入れた病院が薬品確保に走るからです。こうなると「あっ」という間に市場から商品がなくなってしまいます。ロックをかけることである程度各病院に分散されるわけですが、当然ひも付き(どこの病院へ納入する分かが決められる事)商品が出てきます。
これには先ほどの病院間での力と今までの使用量、社会通念(今回に関していえば透析施設を優先)が混ざり合って決定されるのです。
このように薬品の回収には、様々な要因が混ざり合って、問題が大きくなったり小さくなったりしているです。
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